薄毛が気になり始めたものの、忙しくて通院の時間が取れない。そんな悩みを抱えている方は少なくありません。AGAのオンライン診療なら、自宅から医師の診察を受けて治療薬を処方してもらえます。ただ、クリニックの数が多く、料金やサービスの違いがわかりにくいのも事実でしょう。この記事では、AGAオンライン診療の選び方から費用相場、治療薬の種類、対面診療との違いまでを整理しました。自分に合ったクリニック選びの参考にしてください。
※AGA治療は保険適用外の自由診療で、効果には個人差があります。治療の開始には医師の診察が必要です。
AGAオンライン診療は忙しい人でも自宅から薄毛治療を始められる
AGAのオンライン診療は、通院せずに薄毛治療を始められる方法として利用者が増えています。スマホやパソコンがあれば、医師の診察から治療薬の受け取りまでを自宅で済ませられるのが特徴です。
日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」によると、日本人男性のAGA発症率は全年齢平均で約30%。通院の時間が取れなかったり人目が気になったりして、治療に踏み切れない方も多いでしょう。では、オンライン診療はどのような仕組みで治療を進められるのでしょうか。
ビデオ通話で診察から治療薬の処方までスマホで完結する
AGAのオンライン診療は、スマホやパソコンのビデオ通話で予約から処方までを済ませられます。来院の必要がなく、自宅や職場など好きな場所から受診できる点が支持されている理由です。
厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」(令和5年3月一部改訂)では、オンライン診療を「医師と患者の間で情報通信機器を通して、リアルタイムに診察や処方を行う行為」と定義しています。AGA治療でも、この指針に基づき初診からオンライン対応するクリニックが増えています。
流れは、公式サイトから予約を取り、事前に問診票を入力。当日はビデオ通話で頭皮の状態を見てもらい、治療方針を決めます。治療薬は後日自宅へ届くため、薬局に行く手間もかかりません。
対面と同じ治療薬を処方してもらえて費用も抑えやすい
オンライン診療だからといって、処方される治療薬の種類が制限されるわけではありません。対面の診療と同じく、医師の判断に基づいてフィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルといったAGA治療薬を処方してもらえます。
費用面でも、オンライン診療は対面に比べて抑えやすい傾向があります。理由はいくつかあって、まず院内の設備や人件費が削減される分だけ薬代を安く設定しているクリニックが多いこと。加えて、交通費や通院にかかる時間的コストがゼロになる点も見逃せません。
ただし、AGA治療は公的医療保険の対象外となる自由診療です。そのため、クリニックごとに料金設定は異なり、同じ治療薬でも価格差が出ることがあります。複数のクリニックを比較して、自分の予算に合ったところを選ぶ姿勢が求められます。
なお、薬の配送料が別途かかるケースもあるため、薬代だけでなく総額で比較するようにしましょう。
AGAオンライン診療クリニックを比較して選ぶための確認項目
AGAのオンライン診療を提供するクリニックは数多く、どこを選ぶかで費用や満足度が変わります。比較の軸は、費用・治療薬の種類・予約の取りやすさ・サポート体制の4つに整理できるでしょう。
特に注意したいのが、月々の薬代だけで判断してしまうケースです。診察料や送料まで含めた年間総額で比較しないと、思った以上に出費がかさむことがあります。また、自分の症状に合った治療薬を取り扱っているか、治療中に相談しやすい体制が整っているかも、長く続ける治療だからこそ見逃せない点です。以下で、各項目を詳しく確認していきましょう。
薬代と診察料と送料を合わせた年間の総額費用で比鮫する
AGA治療のクリニックを費用で比較するなら、月々の薬代だけでなく年間の総額で見ることが欠かせません。一見安く見える月額料金に、診察料や送料が上乗せされるケースがあるためです。
具体的にチェックしたい項目は以下の通りです。
- 薬代(月額):治療薬の種類やプランによって幅がある
- 診察料:無料のクリニックと、1,000〜1,650円程度かかるクリニックがある
- 配送料:1回あたり550〜1,100円程度が目安
- まとめ買い割引:3ヶ月分・6ヶ月分・12ヶ月分をまとめると1ヶ月あたりの単価が下がるケースが多い
たとえば、月額3,000円の薬代に毎月550円の送料がかかれば、年間では42,600円。まとめ買いで送料が年2回になれば、年間37,100円に収まります。こうした差額を見逃さず、12ヶ月単位の総額で比較するのが賢い選び方です。
薄毛の症状や目的に合った治療薬が処方されるか確認する
AGAの治療は、「抜け毛を減らす」のか「発毛を促す」のかで使う薬が異なります。自分の症状と目的に合った治療薬を取り扱っているかどうかは、クリニック選びで見落としてはいけない点です。
AGA治療に使われる主な治療薬は3種類あります。
- フィナステリド:抜け毛の原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑える内服薬。薄毛の進行を食い止めたい段階で選ばれやすい
- デュタステリド:フィナステリドと同じ内服薬だが、5α還元酵素のI型とII型の両方に作用するため、フィナステリドで効果が十分でなかった場合の選択肢となる
- ミノキシジル:発毛を促す外用薬(塗り薬)と内服薬がある。頭皮の血流を改善し、毛母細胞の活性化を目指す
クリニックによっては取り扱う薬の種類が限られていたり、外用薬の単体処方には対応していなかったりする場合があります。事前に公式サイトで処方可能な薬の一覧を確認しておくと安心でしょう。
診療時間が長く土日や夜間でも予約を取りやすいか確認する
AGA治療を継続するうえで、予約の取りやすさは地味に大切な要素です。仕事帰りや休日にしか時間が取れない方にとって、診療時間の長さは通い続けられるかどうかに直結します。
オンライン診療に対応したクリニックの中には、平日22時まで診察を受け付けているところや、土日祝日にも対応しているところがあります。一方で、平日の日中のみ対応というクリニックもあるため、自分の生活スタイルに合うかを事前に確認しておきましょう。
また、当日予約が可能かどうかも確認しておきたいポイントです。急に時間ができたときに予約を入れられると、スケジュール調整がしやすくなります。予約枠の空き状況がリアルタイムで確認できるシステムを採用しているクリニックは、使い勝手がよいと感じるでしょう。
治療中に不安が出たとき相談できるサポート体制で選ぶ
AGA治療は数ヶ月から数年にわたって続けるもの。その間に副作用の心配や効果への疑問が出てくる可能性はゼロではありません。そんなとき、気軽に相談できる窓口があるかどうかは、安心感に大きく関わります。
確認したいサポート体制の例を挙げると、次のような項目です。
- 診察と診察の間にチャットやメールで医師やスタッフに質問できるか
- 副作用が出た場合の対応方針が明示されているか
- 必要に応じて対面での診察に切り替えられる体制があるか
- 全額返金保証など、治療を始めやすい制度が設けられているか
特に初めてAGA治療を受ける方は、治療開始後1〜2ヶ月目に「初期脱毛」と呼ばれる一時的な抜け毛の増加を経験する場合があります。これは治療の経過として起こりうる現象ですが、知らないと不安になりがちです。こうした情報を事前に説明してくれるクリニックは信頼しやすいでしょう。
AGAオンライン診療の料金相場を予防と発毛のプラン別に比鮫
AGAオンライン診療の料金は、目的によって大きく2つに分かれます。抜け毛を抑える「予防プラン」と、積極的に髪を増やす「発毛プラン」です。
予防プランはフィナステリドの単剤処方が中心で月額1,000円台から始められるクリニックもあり、発毛プランはミノキシジルとの併用で月額5,000円台からが目安になります。ただし、初月の割引価格だけを見て判断すると、2ヶ月目以降の通常価格とのギャップに戸惑う方も少なくありません。それぞれの相場感を把握したうえで、継続しやすい価格帯のクリニックを選びましょう。
予防プランはフィナステリド処方で月額1,000円台から
AGAの予防プランは、フィナステリドの単剤処方が基本となります。抜け毛を抑え、現在の髪の状態を維持することを目指すプランで、AGA治療のなかでは費用を抑えやすい選択肢です。
オンライン診療に対応した複数のクリニックの料金を比較すると、フィナステリドの処方は定期配送で月額1,760円〜4,000円前後が一般的な価格帯です。初月だけ割引で1,000円台に設定しているクリニックもあり、はじめやすい料金設計になっている場合が多いでしょう。
ただし、この月額に診察料や送料が含まれているかどうかはクリニックによってまちまちです。診察料が無料でも送料が毎月550円かかれば、年間で6,600円の追加出費になります。見かけの月額だけで判断せず、込み込みの総額を確認する習慣をつけておくとよいでしょう。
発毛プランはミノキシジル併用で月額5,000円台から利用できる
発毛プランは、フィナステリドまたはデュタステリドにミノキシジルを組み合わせた処方が一般的です。抜け毛を抑えつつ発毛も促すことを目指すため、予防プランより費用は高くなります。
複数のクリニックの料金を比較すると、発毛プランの月額は5,000円〜15,000円程度の幅があります。金額の差は、ミノキシジルの形態(内服か外用か)や配合される成分の違い、まとめ買い割引の有無によって生じます。
予防プランと同様に、12ヶ月分をまとめて購入すると1ヶ月あたりの単価が下がるクリニックが多い点は覚えておきたいポイントです。たとえば、月額10,000円のプランが12ヶ月一括だと月換算6,000〜7,000円台に抑えられるケースもあります。
初月の割引だけでなく2ヶ月目以降の費用を基準に比較する
AGAオンライン診療のクリニックでは、初月に大幅な割引を適用しているケースが珍しくありません。初月0円や980円といった料金は確かに魅力的ですが、長く続ける治療だからこそ、2ヶ月目以降の通常価格を基準に比較することが大切です。
たとえば初月が0円でも、2ヶ月目から月額8,000円になるプランと、初月から一律月額4,000円のプランでは、12ヶ月間の総額は後者のほうが安くなります。初月の安さに引かれて契約した結果、「続けるには高い」と感じて治療を中断してしまうのは、もったいない話です。
比較の際は、次の2つを計算してみてください。
- 12ヶ月の薬代+送料+診察料の合計
- まとめ買いプランと毎月払いプランの差額
この2つを出すだけでも、どのクリニックが自分の予算に合うか、かなり絞り込めるはずです。
AGA治療で処方される治療薬の種類と目的別の選び方
AGAの治療薬は、大きく「抜け毛を抑えるタイプ」と「発毛を促すタイプ」に分かれます。日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」では、フィナステリド内服、デュタステリド内服、ミノキシジル外用の3つが推奨度A(行うよう強く勧める)とされています。ここでは、それぞれの特徴と使い分けを解説します。
※治療薬の選択は医師の診察に基づいて決定されるものであり、効果や副作用には個人差があります。
フィナステリドは抜け毛を抑えたい初期段階で選ばれやすい
フィナステリドは、AGA治療の内服薬として広く使われている成分です。商品名では「プロペシア」として知られています。
AGAの原因のひとつに、男性ホルモンのテストステロンが5α還元酵素(リダクターゼ)II型と結合してDHT(ジヒドロテストステロン)に変わり、毛包を萎縮させるという仕組みがあります。フィナステリドは、この5α還元酵素II型の働きを阻害することで、DHTの生成を減らし、ヘアサイクルの乱れを抑える作用があるとされています。
1日1回の内服を継続する必要があり、一般的に効果を実感するまでに3〜6ヶ月程度かかるとされています。薄毛が気になり始めた初期段階で処方されるケースが多く、まず現状を維持したいという方に向いた治療薬です。
副作用としては、性欲減退や勃起機能不全などが報告されていますが、発生頻度は低いとされています。女性や未成年は服用できません。
デュタステリドはより広い範囲の薄毛に処方される
デュタステリドは、商品名「ザガーロ」として2016年に国内でAGA治療薬として承認された内服薬です。フィナステリドと同じくDHTの生成を抑えますが、対象とする酵素の範囲に違いがあります。
フィナステリドが5α還元酵素のII型のみに作用するのに対し、デュタステリドはI型とII型の両方に作用します。フィナステリドで十分な変化が得られなかった場合や、薄毛が広範囲に及んでいる場合に検討されることがあるでしょう。
日本皮膚科学会のガイドラインでも推奨度Aに位置づけられています。ただし、フィナステリドとは同系統の薬のため、両者の併用はできません。どちらを使うかは、医師が症状の進行度や体質を判断して決定します。
ミノキシジルは内服薬と外用薬があり頭皮環境の改善を目指す
ミノキシジルは、発毛を促す作用を持つ治療薬です。もともと高血圧の治療薬として開発され、副作用として体毛が増える現象が確認されたことからAGA治療に応用されました。
外用薬(塗り薬)と内服薬(飲み薬)の2種類があります。外用薬は頭皮に直接塗布して血流を改善し、毛母細胞の活動を促すもので、日本皮膚科学会のガイドラインでは推奨度Aとされています。一方、内服薬は国内で外用薬のような承認を受けておらず、ガイドラインでは推奨度D(行うべきではない)のため、使用には医師の十分な説明と判断が必要です。
外用薬は1日2回の塗布を4〜6ヶ月程度継続すると変化を感じ始める方が多いとされています。フィナステリドやデュタステリドとの併用が一般的な治療の考え方です。
AGAのオンライン診療と対面診療を比較して自分に合う方を選ぶ
AGAの治療を始める際、オンライン診療と対面診療のどちらを選ぶか迷う方は多いでしょう。結論として、投薬治療が中心であればオンライン診療でも十分に対応でき、頭皮の状態を詳しく調べたい場合は対面が向いています。
オンライン診療は通院の手間がなく、プライバシーも守りやすい一方、触診や血液検査ができないという制限があります。対面診療はマイクロスコープでの頭皮観察や注入治療など、オンラインではカバーしきれない領域を補えるのが強みです。両者の違いを踏まえて、自分に合うスタイルを見つけてください。
オンライン診療は通院の負担なく投薬治療を続けられる
オンライン診療の強みは、場所と時間の制約が少ないこと。自宅からスマホひとつで診察を受けられるため、クリニックへの移動時間や待ち時間がかかりません。
AGA治療は3ヶ月〜6ヶ月以上の継続が求められる治療です。通院が面倒になって治療を中断してしまうケースは少なくないため、自宅にいながら定期的に医師と話せる環境は、治療の継続率を上げるうえで大きなメリットになります。
また、院内で他の患者と顔を合わせることがない点も、「人に知られたくない」という気持ちを抱えている方には安心材料となるでしょう。治療薬の配送も、中身がわからない梱包で届いたり、差出人名を個人名にできたりするクリニックがあるため、プライバシーへの配慮が行き届いています。
ただし、オンライン診療で受けられるのは内服薬や外用薬による投薬治療に限られます。注入治療や植毛といった施術が必要な段階の方には、対面診療のほうが選択肢が広がるでしょう。
対面は触診や血液検査で頭皮の状態を詳しく診てもらえる
対面診療の最大の利点は、医師が直接頭皮を確認できることです。マイクロスコープを使った毛穴や毛髪の状態チェック、触診による頭皮の硬さや皮脂の確認など、画面越しでは得られない情報を取得できます。
加えて、血液検査に対応しているクリニックもあり、肝機能の状態やホルモン値を調べたうえで治療薬の処方を判断してもらえる場合もあります。特に既往歴がある方や、他の薬を服用中の方は、対面で医師に直接確認できると安心感が違うでしょう。
また、投薬治療では改善が見込みにくい段階まで薄毛が進行している場合は、注入治療(メソセラピーなど)や自毛植毛といった対面でしかできない治療法の相談ができる点も、対面診療ならではのメリットです。
まず対面で相談してからオンラインに切り替える方法もある
オンラインか対面か、必ずしもどちらかに決める必要はありません。初回は対面で頭皮の状態をしっかり診てもらい、治療方針が決まったら2回目以降はオンラインに切り替えるという使い方もできます。
実際に、対面クリニックとオンライン診療の両方に対応しているクリニックは増えており、最初の診察で頭皮の写真を撮り、その後のフォローアップはオンラインで行うスタイルが広がっています。
この方法であれば、初回に詳しい検査や触診を受けたうえで治療を始められるため、「画面越しの診察だけで大丈夫だろうか」という不安を減らせます。2回目以降の通院時間を削減できるメリットもあるため、初めてAGA治療を受ける方にはバランスのよい選択肢と言えるでしょう。
なお、治療の途中で症状の変化や副作用が気になった場合は、いつでも対面診療に戻せる体制を持つクリニックを選んでおくと、さらに安心です。
AGAオンライン診療の予約から治療薬が届くまでの流れ
AGAのオンライン診療は、予約から治療薬の受け取りまでの手順がシンプルに設計されています。大きく分けて、「予約・事前問診」「ビデオ通話での診察」「治療薬の配送」の3ステップで完結します。
初めての方でも30分程度あれば診察まで終わるクリニックが多く、治療薬は最短で当日発送・翌日到着に対応しているところもあります。通院と比べて時間的な負担が格段に少ないため、忙しい方でも治療を始めやすい仕組みといえるでしょう。ここでは、それぞれのステップを具体的に解説します。
公式サイトから診療予約をして事前問診に回答する
最初のステップは、利用したいクリニックの公式サイトやアプリから診療予約を入れることです。多くのクリニックはWebの予約フォームに対応しており、24時間いつでも予約ができます。一部のクリニックではLINEからの予約受付にも対応しています。
予約の際に入力する主な情報は、氏名・生年月日・連絡先・既往歴・現在の症状などです。予約が確定すると、診察前に「事前問診」への回答を求められるケースがほとんどです。
この事前問診では、薄毛が気になり始めた時期、家族の薄毛歴、現在服用中の薬、過去に試した薄毛対策などを聞かれます。頭皮の写真を事前にアップロードするクリニックもあり、医師が診察前に症状を把握できるため、当日の診察がスムーズに進みやすくなります。
ビデオ通話や電話で診察を受けてプランを決定する
予約日時になったら、ビデオ通話で医師の診察を受けます。カメラ付きのスマホまたはパソコン、安定した通信環境があれば準備は十分です。明るい場所で受診すると、頭皮の状態が医師に伝わりやすくなります。
診察では、事前問診の内容をもとに医師が症状を確認し、治療方針や処方する薬についての説明を行います。気になることがあれば、この段階で遠慮なく質問してください。初診の所要時間は10〜15分程度が一般的です。
治療薬の種類やプラン(予防プラン・発毛プラン)、処方期間(1ヶ月分・3ヶ月分・6ヶ月分など)を相談のうえ決定し、支払い手続きに進みます。多くのクリニックではクレジットカード決済に対応しています。
なお、医師が診察の結果、オンライン診療では対応が難しいと判断した場合は、対面診療を勧められることがあります。
治療薬は最短で当日から翌日に自宅へ配送される
支払い手続きが完了すると、治療薬の配送手続きに入ります。クリニックによって発送スピードは異なりますが、最短で当日発送・翌日到着に対応しているところもあります。一般的には、注文確定から1〜3営業日で届くケースが多いでしょう。
配送は宅配便やポスト投函で届き、中身がわからない梱包になっているクリニックが大半です。自宅以外の受け取りを希望する場合は、コンビニ受け取りや営業所留めに対応しているところもあるため、プライバシーが気になる方は事前に確認しておくとよいでしょう。差出人名をクリニック名ではなく個人名で発送できるサービスを提供しているクリニックもあります。
2回目以降の処方は、再診の予約を取って治療薬がなくなる前に受診する流れです。定期配送を利用すれば、毎回予約を取る手間を省けるクリニックもあります。
AGAオンライン診療で後悔しないために押さえておきたい注意点
AGAのオンライン診療は手軽さが魅力ですが、万能ではありません。対面の診察と比べて得られる情報に限りがある点や、投薬治療以外の施術には対応できない点は、始める前に知っておくべきポイントです。
また、費用を抑えたいがために海外からの個人輸入に手を出すケースも見受けられますが、厚生労働省が繰り返し注意喚起しているように安全性の面でリスクが大きく、推奨できません。「知らなかった」と後悔しないよう、事前に押さえておきたい注意点を3つ取り上げます。
画面越しの診察では頭皮の触診や詳細な検査ができない
オンライン診療における制限として把握しておきたいのが、対面の診察に比べて得られる情報が限られる点です。ビデオ通話では、医師が直接頭皮に触れて硬さを確認したり、マイクロスコープで毛穴の状態を拡大して見たりすることができません。
また、血液検査もオンラインでは実施できないため、肝機能や持病の影響を調べたうえで処方を判断したい場合には、対面での受診が必要になることがあります。特にフィナステリドやデュタステリドは肝臓で代謝される薬のため、肝機能に不安がある方は初回だけでも対面で相談するのが安全です。
とはいえ、軽度から中程度の薄毛で投薬治療を希望する方であれば、オンライン診療で十分に対応できるケースが多いでしょう。心配な方は、事前問診で既往歴や服用中の薬の情報を詳しく伝えておくことで、医師がより的確な判断をしやすくなります。
注入治療や植毛などの施術はオンライン診療の対象外になる
AGAのオンライン診療で処方されるのは、内服薬と外用薬による投薬治療に限られます。メソセラピー(頭皮への薬剤注入)やHARG療法、自毛植毛といった施術は、対面でなければ受けられません。
投薬治療を6ヶ月以上続けても満足のいく変化が見られない場合は、注入治療や植毛など別の治療法を検討する段階に入る可能性があります。その際は、投薬以外の選択肢も備えたクリニックへ相談することになるでしょう。
ただし、AGA治療を初めて受ける段階では投薬治療からスタートするのが一般的です。まずはオンライン診療で投薬治療を始め、経過を見ながら必要に応じて対面の施術を検討するという順番でも、決して遅くはありません。
海外からの個人輸入は安全性が保証されていないため避ける
費用を抑えたいからといって、海外からの個人輸入でAGA治療薬を入手するのは避けてください。厚生労働省は、個人輸入される医薬品について「品質、有効性及び安全性の確認がなされていない」と明示し、繰り返し注意喚起を行っています。
個人輸入には、偽造品や不純物混入のリスクがあるほか、副作用が出ても国内の「医薬品副作用被害救済制度」の対象外になるという大きな問題があります。外国語の説明書では用法を正しく理解しにくく、誤った服用にもつながりかねません。
オンライン診療を使えば、通院の手間を省きつつ医師の管理下で正規の治療薬を処方してもらえます。近年は価格競争が進み、個人輸入と大差のない料金設定のクリニックも増えています。安さだけで判断せず、安全性を最優先に選びましょう。